マサムカンパニー:レポート

趣味はカードゲーム/映画観賞とか

ゲーム感想。「ROBOTICS;NOTES DaSH」は科学アドベンチャーシリーズの集大成である。

先日、ROBOTICS;NOTES DaSHをクリアしたのでその感想を

 

f:id:masamu3939:20190908193221j:plain


科学アドベンチャーシリーズは大好きで、そのほとんどはクリア済み。(らぶChuchu!の2本だけ未プレイです)

カオスヘッドシュタインズゲートロボティクスノーツカオスチャイルドと続いてきた科学アドベンチャーの世界。

最新作のROBOTICS;NOTES DaSHは、今まで科学アドベンチャーをプレイしてきた人に送られる、ある意味ご褒美ともいえる一本だった。

 

ということで雑多ながら感想を。

以下はネタバレを含みます。

 

 

まずは、主人公の交代について。

今回の主人公はダル・ザ・スーパーハッカーこと橋田至が主人公。前作主人公だった八汐海翔くんは、ほぼダルのサポートに回るカタチとなる。

主人公交代については個人的には良い決断だったと思う。

今回の海翔くんは受験勉強のため、あれだけハマっていたゲームをやめてしまっていて、ゲームオタクという属性が消えてしまっている。

 

オタク属性の消えた彼はすっかりクセのないキャラクターになっていて、正直主人公としての魅力はいまいちだ。

そこで新たに魅力ある主人公を据えなければならないのだが、そこで台頭してきたのがダル。

個人的に好きなキャラクターであることも大きいのだけれど、ダルはこれまでの科学アドベンチャーでもその世界観を繋げてきた重要人物である、

 

ネット系の知識に強い彼は、疾風迅雷のナイトハルト(カオスヘッドの主人公拓巳)のことを知っていたし、前作ロボティクスノーツでは、エグゾスケルトン社の澤田敏行と協力関係にあったことが明かされている。

カオスヘッドシュタインズゲートロボティクスノーツの三作品の世界観を繋げた立役者こそがダルである。

科学アドベンチャーの集大成ともいえる今作において、ダルが主人公であることは、科学アドベンチャーの世界を繋げる接着剤的な役割を果たすことと同義である。

 

 

そして今作の最大の魅力であるが、先述したように、今作が科学アドベンチャーシリーズの集大成であるという点にある。

 

今回の物語で重要な役割を持つアイテムが電磁波放射装置である。

敵である君島コウも味方であるダルたちも、この電磁波放射装置を利用して、想像を周囲の人々の脳に直接送り込みイメージを共通認識にさせる。

いわば、妄想を現実にしているのだ。

 

妄想を現実にするというのは、カオスヘッドに登場したギガロマニックスと呼ばれる人々が持つ能力である。

妄想を現実にするというと、いささか突拍子もない気がするが、これについてはカオスヘッドの中で科学的な説明がなされている。

今作の科学的なアプローチはカオスヘッドの流れを汲んでいるわけである。

 

そして今作の最終局面ではシンギュラリティ(人工知能が人間の知能を超える瞬間)を迎えようとしている君島コウに対して、ダルとチュウタネロボ部が対抗策を立てるのだが、その際にシュタインズゲートの登場人物が協力してくれる。

鳳凰院凶真こと岡部倫太郎、天才脳科学者の牧瀬紅莉栖。シュタインズゲートゼロからは、人工知能アマデウスの開発者である比屋定真帆が協力。それもこれも、ダルが持つコネの結果である。

とくにβ世界で仲良くなった比屋定真帆がシュタインズゲート世界線である今作でもラボメンたちと親交を深めているのは嬉しい限りである。

 

まとめると、カオスヘッドの妄想科学、シュタインゲートの登場人物、ロボティクスノーツの土地と敵。これらが融合したのがROBOTICS;NOTES DaSHであり、それゆえに今作は、科学アドベンチャーの集大成というに相応しい。

 

科学アドベンチャーシリーズの要素が詰め込まれた今作は、いままで科学アドベンチャーをプレイしてきた人にこそ最大限楽しめる内容であり、これまで科学アドベンチャーを愛してくれた人へのこれ以上とないご褒美である。

 

 

そして今作の物語の最後は、ダルがチュウタネロボ部とラボメンを引き合わせようとするセリフで幕を閉じる。

 

ラボメンとチュウタネロボ部が協力関係を築いたことによって、300人委員会に対する組織ができつつある。

そしてここにギガロマニアックス達が加われば

 

その接着剤的な役割を果たせる人物がいるとしたら、それはきっとダル・ザ・スーパーハッカーこそが適役だろう。